ニューヨークを拠点に活躍していた、
ベストセラー作家アラン・ウェイクは2010年に行方不明となった。

彼は妻アリス・ウェイクとの休暇旅行中に
太平洋岸北西部の小さな町ブライトフォールズで、
超自然的な闇の力に邂逅する。
闇の力によってウェイクの書いたホラー小説が
次々と現実のものになっていく。

ウェイクは闇の存在と闘い、町外れのカルデラ湖の下に隠された
悪夢のような闇の世界へとそれを追い返すことに成功する。

そして闇の世界に捕らわれた妻を救い出すため
彼は未完のホラー小説の結末を書くが、
妻の代わりに自身がそこに捕らわれてしまう。

捕らわれの身となったアランは、
何度も死のうとしたものの、死ぬことすらできなかった。

彼は悪夢や恐怖、自分の書いた物語が
現実となってしまう闇の世界にとらわれ続けていた。

13年もの間、彼は何とか正気を保ち、
周囲の現実を変える物語を書きながら、
そこから脱出するために孤独な闘いを続けていたが、
どうしても抜け出すことはできないでいた。